デッドライン仕事術

イメージ 1

元ワコール社長が書いたこの本、読んだ感想は「クールだな~」って思いました。
そして、素晴らしいです。
ちょっと極端な事が多いですが、ほとんどの内容を共感でき、自分でも実践してみようと思うことも多々ありました。

ちょっと気になったのが、「教育なんて無駄」という内容。
これは、教育なんてしなくてもできる人はできるようになるし、やる気の無い人は教育なんてしてもできるようにならないという事だと理解しているのですが、どうなんでしょうか。
私は概ね共感しています。

教育の環境、機会を与えるのは必要だと思うのですが、後は自己責任じゃないのでは?と思っています。

会社には「2-6-2の法則」というのがあって、優秀な社員は2割、普通の社員6割、ダメな社員2割だそうです。
この割合は変わることはなく、ダメ2割を無くしても普通の社員6割からダメな社員2割にシフトしてくるということでした。
優秀2割りにいなくてもいいですが、願わくばダメ2割にはなりたくないものですね。


以下は自分で思い出すためのメモ。


仕事のスピードを3倍にする

■ホワイトカラーの生産性を上げようと思ったら、まずは各自の仕事の進捗状況を「可視化」することで、問題を顕在化させることだ。

■不要な「ホウレンソウ」は、無駄な作業や「指示待ち」の時間を増やすばかりで、効率アップの妨げにしかならない。

■朝から夕方まで八時間、クタクタになって頭が痛くなるぐらいまで集中して働き、家に帰ってからリラックスした時間を過ごすのがあるべき姿ではないだろうか。

■「がんばるタイム」その間は、社内での会話を禁じるだけでなく、外部からの電話も取り次がない。

■社員の日常業務がスピードアップしても、会社全体として「何をすべきか」という意思決定が遅ければ、生産性は高まらない。

■小さな意思決定の判断にかかる時間の無駄がつもりつもって、会社全体の生産性を下げている。

■「時間をかけないと仕事の質が落ちる」というのは、単なる思い込みにすぎない。

■「残業できない」と思うと追い詰められた気分にもなるが、「残業しなくていい」と思えば気持ちにゆとりができる。

■デッドラインの基本は明日
■仕事というのは、それが発生したときが一番興味を持って取り組める
■効率ダウンの悪循環を断つには、「午前中」が勝負
■仕事の効率が悪くて残業ばかりする人間には、「一日の始動が遅い」という共通点がある

即断即決

■「仕事のスピード」=「判断のスピード」
■「こんなことも知らないのか」と部下をバカにした物言いをする上司は、まず仕事ができないと思っていい。
■リーダーに必要なコミュニケーション能力とは、組織全体の判断力を高めるために、「情報を共有化する能力」である
■全員が同じ判断を行える環境を作るのがリーダーの役目
■誰に対しても言いたいことを遠慮なくオープンに話せる雰囲気を作れる人間こそが、「コミュニケーション能力の高いリーダー」
■「根の深い問題」は強い意志を持ってトップダウンの決断を下さないと、なかなか断ち切れないものである
■もつれた糸も、ほどけば単純な一本の糸にすぎない
■複雑な問題は、小さくブレイクダウンする。最後は「失敗しても死ぬわけじゃない」と割り切れば、即断即決できる

キャリアアップできる人間の思考法

■日本人はそもそも、「仕事はできるだけ早く終わらせたい」と思うような人生観を持ち合わせていない
■大切なのはあくまでも私生活を充実させることであって、仕事のそのための手段にすぎない
■若いうちは「ワーク」に打ち込んで、「ライフ」のことは定年を迎えてから考えればいいというのは間違い
■私生活を「休み」にしか使わないような働き方はしない方がいい
■仕事の対極として「休み」ではなkぬ、「遊び」の時間を持てるよう、効率よく働いて、しっかりと休むことが大事
社員教育は無駄である。教育で人材なんか育たない。育つ人はほっといても育つ。
■リーダーとは常に自分よりも下に目を向けて仕事をする立場
■2-6-2の法則
■上司のグチばかり言っている人間は、決してトップマネージメントにはなれない

「会議」と「デッドライン」で部下を動かす

■会議が無駄なのではなく、無駄な会議をしている事が多い。うまく活用すれば、会議ほど業務の効率化に役立つものはない。
■会議は「終わったこと」を淡々と確認するような場ではなく、「これからの行動」を精力的に推進していくための真剣勝負の場であるべき。
■問題の解決策を考えるのは担当者の仕事。当事者に権限と責任を与えて、とことん考えさせるのが一番。
■担当者がしっかりとしたたたき台を作っておかなければ、絶対によい結論は出ない。
■「どうしてそうすべきなの?」と質問されて答えられないようでは話にならない。
■会社というチームが駅伝のような競技を戦っているという意識でいればよいのではないか。
■部下にとって最高のご褒美は「上司が何も言わないこと」
■ユーモアのセンスの無いリーダーは、組織を一つにまとめるのが難しい
■教育によって「できる人間」を作る事はできないから、社内に蓄積された暗黙知がうまく伝承されるような環境を整えるしかない。



デッドライン仕事術の基本

・すべての仕事に「○月○日」までという締切日を入れる
・すべての仕事は「何を、誰が、いつまでに」を明確にする
・デッドラインの基本は「明日」。ドンドン前倒しにする
・仕事は発生した瞬間に取り組むことで、一番、効率が上がる
・一日分の仕事の優先順位で悩むのは無駄。すぐに仕事に手をつける
・仕事の効率を上げるためには、朝イチからエンジン全開で仕事をする

正しい会議のやり方

・プロセスまで含めて「情報を共有化」することで、現場の判断力を上げる
・会議で取り上げるかどうか、といったことで悩まない。小さな案件もドンドン取り上げて、リーダーが即断即決していくべし
ブレーンストーミングなどせずに、担当者に徹底して考えさせる。担当者は「結論」まで用意して、会議に諮る。
・最初は週に1日から始めて、無理して多くのデッドラインをつけない。しかし、会議でデッドラインをつけた仕事は、徹底して守らせる。